コンサルタントのテニスな日々 経営コンサルティングファームに勤務するさる吉は仕事に追われ趣味も無い人生を送っていました。とある日、ダイエットの為に妻に言われるままにスクールに入会したさる吉でしたが、すっかりテニスの魅力にはまり込んでしまいました。さる吉よ、仕事は大丈夫か？

すんごく久し振りにシングルスの試合に出てきたよ。
もちろん家の近くの草トーだけど。

お、さる吉よ、やる気復活じゃないか。
で、どうだった？

頭がイタイ。

そうか、そうだよな、久し振りじゃ勝てないどころか、
まともに試合にならないよな。
アタマ抱えるのも分かるぞ。
そもそも、試合というのは．．．

そうじゃなくて、本当にアタマが物理的にイタイの！

化学的には痛くないのか？

帰るよ。

ゴメンゴメン、それでなんでアタマがイタイの？ボク？

ころんだ。

ころんだ？

そう、リーグ戦の１試合目、それも２ポイント目に転んで、
後頭部をハードコートに、ガッツーン！

そりゃ、痛いわな。

バックサイドに浅めに入ったボールを、スライス打ってアプローチしようとしたんだよね。

うんうん、わかるぞ。

そしたらさ、足が引っかかって、もつれて、よろけて、
崩れ落ちて、止まらずに、後頭部ガーン！
帽子もサングラスも吹っ飛んだ。

相手のほうがびびったろ。

相手も、見ている人たちも、隣のコートも
みんな、しーん。　可哀想なモノを見る目をしていたよ。

で、生きていたのか？

そりゃ、生きているからブログ書いてんじゃん。

そうだよな、でも負けたろ。

良く覚えていないんだけどさ、ダンゴで勝った。　らしい。

相手が嫌なもの見て、やる気無くしたんだろな。
相手が可哀想だよな。で、その次は？

良く覚えているんだけど、ダンゴで負けた。

そうだろな、普通、そうだよな。

なんで？

アタマぶつけても勝ったんで、次も勝てると思ったろ？

思うよ、確かにこのまま行ける！って思った。

それじゃ聞くけどさ、お前シングルスの練習したか？

ちびっと

それで勝てると思うか？

思わない